はじめに
2005年にニューデリーからコルカタまで鉄道で旅した時の日記です。
バラナシからコルカタへ向かう列車内
夜6時半の鉄道でコルカタに向けて出発しました。コルカタはイギリス人に世界最悪の都市と謳われ、数々の悪名を聞く都市です。コルカタの危険さを暗示するかのように、電車内にネズミを発見。ネズミと車中泊とはシャレにもなりません。さらに、駅に泊まるたびに乞食がバクシーシをせびりに車内に入ってきます。物売りもこれまで以上にしつこく「チャイー、チャイー」という声は日本に帰ってからもなかなか忘れられません。
コルカタはいったいどれだけ危険な都市なんだろう。近づくにつれて不安は高まっていきます。電車は定刻を30分ほどオーバーしてコルカタに到着しました。複線だったためでしょうか、時間はかなり正確でした。
コルカタ
期待と不安を感じながら列車の外へ出てみると…
バラナシのような混沌とした世界ではなく、とても秩序のある構内です。ビジネスマンらしき人までいます。
タクシーがきちんと並んで待っています。駅も非常に綺麗です。
結論としては、コルカタはきれいな大都会です。牛も猿もいません。乞食もバラナシの方が多かったです。道は車が大多数で、まるでタイのバンコクの様です。
プラネタリウムまでありましたので、入ってみました。もちろん寝てしまいましたが悪くなかったです。インドでプラネタリウムに入るとは夢にも思いませんでした。
とても綺麗なコルカタですが、こんなところに闇の部分がありました。鉄道の両側に家が並んでおり、人がたくさん住んでいました。
やはりこの旅のクライマックスはバラナシだったようです。電車のネズミにしても(当たり前ですが)コルカタから乗ってきたわけではないので。コルカタ自体は何の見所もありませんでしたが、最後に疲れた体を休めるにはちょうど良い町でした。
しかし最終日の夜、1晩で蚊に20箇所以上を刺されました。乾季だから蚊はいないだろうと甘く見ていたので、虫除けグッズもかゆみ止めも持ってこなかったのが敗因です。その後1ヶ月間、いつマラリアが発病するのかとおびえる生活を送るはめになりました(結局大丈夫でした)。
コルカタからニューデリーへJet Airwaysというインドの航空会社の飛行機で戻り、ニューデリーから帰国しました。
帰りのエアーインディア
行きは非常に快適なエアーインディアでしたが、帰りはとてもひどいものでした。
- 出発前に、「ウィーン」という音と共に停電。その後何度か電気が付いたり消えたりする。
- 読書灯は終始点滅。
- 飛行中、激しい揺れに続いて浮遊感が3秒ぐらい続き、女性客が数人、悲鳴を上げる。